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自然とともに生きる 森林教育学

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定価 4,290(本体3,900円+税)円
ISBN9784860994143(4860994140)/C3061
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1-yearアクセス*:2,145(本体1,950円+税)円
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ISBN9784860997564/C3861

内容紹介

森林教育は、21世紀に入ってから研究が広がってきた新しい学問である。環境教育、野外教育、さらに木工を含む技術や美術などの教科や、社会教育など地域の活動ともつながりが深い。第Ⅰ部では、森林教育学の理論と実践事例について、概要を紹介する。第Ⅱ部では、森林教育の研究成果と、その研究を通じて伝えたい情報をわかりやすく解説した。森林科学と教育学をつないだ森林教育学について、見てみよう。

主要目次

はじめに
第Ⅰ部 森林教育の広がり
第1章 森林教育とは
  1.1 森林教育の概要
  1.2 森林教育の体系
  1.3 森林教育の可能性
第2章 森林教育に関連するさまざまな教育
  2.1 環境教育と森林教育
  2.2 野外教育と森林教育
  2.3 木材に関する教育と森林教育
  2.4 技術教育と森林教育
  2.5 美術教育と森林教育
  2.6 さまざまな場所で展開可能な森林教育
第3章 森林科学の専門教育と技術者教育
  3.1 森林科学の専門教育と大学教育
  3.2 高等学校における森林・林業教育
  3.3 林野行政における森林環境教育
第4章 森林教育の指導者養成
  4.1 森林教育の指導者に求められること
  4.2 森林科学を学ぶ学生に伝えたい「森林教育」
  4.3 森林における自然体験活動の理論と方法
  4.4 海外における森林教育―ドイツの森林教育に関する認証制度
第5章  森林教育の実践事例
  5.1 特別支援教育における森林教育
  5.2 森林教育と市民協働の森林づくり
  5.3 地域に根ざした自然体験活動拠点の運営

第Ⅱ部 森林教育の実践―研究から見えてきたこと―
第6章  森林教育研究を概観する
  6.1 森林教育研究の蓄積と広がり
  6.2 解題論文の紹介
第7章 参加者の意識と教育効果
  7.1 子どもたちの行動から野外活動改善のヒントを探る
  7.2 大切な概念に対する人々のイメージを探る
  7.3 自然体験活動のプログラムの効果の検証について
  7.4 教育効果の検証の新たな分析の試み
第8章 学校教育における森林教育プログラム
  8.1 森林管理への理解を目的とした森林科学の教育プログラム
  8.2 森林の実験調査を学校教育に適用する
  8.3 森林体験を伴う教育プログラムの開発と評価
第9章  森林教育に関する現状の把握と改善
  9.1 森林活動家の体験から森林教育のヒントをつかむ
  9.2 身近な樹木に触れ合う「子ども樹木博士」から森林教育へ
  9.3 児童の周辺環境と森林教育を学ぶ機会
  9.4 発達段階に応じた森林教育の必要性
第10章  森林教育の活動フィールドと地域
  10.1 森林教育活動を行う森林フィールド(実態調査)
  10.2 森林教育活動を行う森林フィールド(事例分析)
  10.3 自然系博物館におけるボランティア活動を通じた学習

資料1:(研究事例)地域での取り組み―高齢者の地域知を活用した地域学習
  2:(事例紹介)森林体験活動ヒストリー―林業体験イベントの事例
  3:森林・林業に関係がある資格
引用文献

● TOPICS
TOPIC1 漫画で広げる森林・林業・木材産業応援団
TOPIC2 学校教育における森林教育
TOPIC3 博物館で森林についてどう学ぶのか
TOPIC4 林業大学校での林業教育
TOPIC5 高校森林環境科の演習林実習
TOPIC6 都道府県における普及活動と森林教育
TOPIC7 中学・高校の教員免許を取得するには
TOPIC8 森林と人間社会との関わりの歴史
TOPIC9 セミのぬけがら集め―虫離れへの苦肉の策がセミの動態調査へ
TOPIC10 広葉樹林の価値を伝え、子どもの生きる力を伸ばす「せどやま教室」
TOPIC11 森林インストラクター ―森の案内人―
TOPIC12 教育効果の分析―群間比較の方法と課題―
TOPIC13 学校と地域の取り組み
TOPIC14 自然学校へ行こう
TOPIC15 日常生活における森林との関わり―昭和と令和の子どもたち―
TOPIC16 森林教育をめぐる海外の事情―“You can be whatever you want to be”―

執筆者紹介

●編集者
井上真理子(いのうえ まりこ)
森林総合研究所多摩森林科学園 教育的資源研究グループ長。博士(農学)。東京都の農業高校の教諭(農業)を経て現職。日本学術会議連携会員、日本森林学会理事、日本野外教育学会理事
【 編集代表, 口絵作成, 第Ⅰ部編集・章トビラ, 1.1, 3.1, 8.1, 10.1, 10.2, T8, T15, 資料2, おわりに, 写真提供:口絵1~3, 5~9, 13, 章トビラ3, 5, 6 】
杉浦 克明(すぎうら かつあき)
日本大学生物資源科学部森林学科 教授 博士(生物資源科学) 日本大学生物資源科学部助手、助教、専任講師、准教授を経て現職。専門は森林・社会科学
【 第Ⅱ部編集・章トビラ, 2.6, 6.2, 9.2, 9.3, 9.4 】

●執筆者
青柳かつら北海道博物館 学芸主幹【 資料1 】
井倉 洋二鹿児島大学農学部附属演習林 准教授【 T14 】
大石 康彦元森林総合研究所多摩森林科学園 グループ長【 1.2, 1.3, 4.1, 5.1, 6.1, 8.3 】
川元スミレ元森林総合研究所 国際研究推進室長(IUFRO-J事務局元主事)【 T16 】
北見 靖直国立能登青少年交流の家 所長【 資料2 】
木山加奈子埼玉県立自然の博物館 自然担当 学芸員【 10.3 】
小菅 良豪にちなん中国山地林業アカデミー 教育運営科長【 T4, 写真提供:カバー 】
小山 泰弘長野県林業総合センター 育林部長【 3.3, T6 】
白川 美穂元NPO法人登別自然活動支援組織モモンガくらぶ 事務局長【 5.3 】
白川 勝信登別市観光交流センター ヌプル 副センター長/学芸員【 T10 】
白濱 真友自然科学教室キッズアース 自然教育事業部マネージャー【 T11 】
日月  伸(株)ケイセイ、帯広の森・はぐくーむ 施設長【 5.2, T9, 写真提供:カバー 】
田中千賀子武蔵野美術大学 非常勤講師【 2.5 】
寺下 太郎愛媛大学大学院農学研究科 准教授【 4.4 】
東原 貴志上越教育大学大学院学校教育研究科 教授【 2.3, 2.4, 8.2, T2, T7 】
平田美紗子林野庁北海道森林管理局 経営企画係長【 T1 】
比屋根 哲岩手大学名誉教授【 2.1, 4.2, 7.1, 7.2, 9.1 】
三浦万由子日本大学大学院生物資源科学科 大学院(博士前期課程)修了【 T3 】
水井 英茉森林整備センター 近畿北陸整備局 職員【 資料3 】
宮村 連理東京学芸大学附属小金井中学校 教諭【 T13 】
山田  亮北海道教育大学岩見沢校 教授【 2.2, 2.6, 4.3, 7.3, 7.4, T12, 写真提供:口絵4, 7, 章トビラ 2, 4 】
大和 知朗宮城県大河原産業高等学校 教諭【 T5 】