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丹後半島の大集落

木子と駒倉はどのように消滅したか

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定価 1,980(本体1,800円+税)円
ISBN9784860994167(4860994167)/C3025
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無期限版:1,980(本体1,800円+税)円
1-yearアクセス*:990(本体900円+税)円
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ISBN9784860997489/C3825

内容紹介

「三八豪雪」以降、豪雪による廃村化の問題が社会的な関心を集めたが、廃村の約半数はそれ以前に発生したもので、豪雪は廃村化の流れを後押ししたに過ぎない。2つの典型的山地集落、木子と駒倉の廃村化過程を解明。

書評・紹介記事

地理,Sep.2024 地理 69-9 井上明日香氏による書評が掲載されました

主要目次

はじめに 
1章 廃村の概念 
 1-1 人類居住史における廃村化の位置づけ 
 1-2 木子と駒倉における廃村研究とその研究視点 
2章 自然環境と集落の盛衰 
 2-1 多種の岩相からなる地質構成 
 2-2 細分化された地形面の集合体 
 2-3 丹後半島の気候と植生 
3章 集落の立地形態と廃村化 
 3-1 山地集落の立地形態 
 3-2 廃村化の時期 
4章 木子と駒倉の立地環境と土地利用形態 
 4-1 自然環境と集落形態 
 4-2 集落起源に関する伝承と明治以前における開発の歴史 
5章 行政区域の変遷と地域問題の発生 
 5-1 行政区域の編成 
 5-2 世屋村の成立による地域格差問題の発生 
6章 宗教的・習俗的な特性 
 6-1 兄弟村的な共通性 
 6-2 寺の維持管理の形態 
7章 自然災害と火災歴 
 7-1 自然災害の比較 
 7-2 火災歴の比較 
8章 両集落の交通的位置と道路の整備状況 
 8-1 交通的位置 
 8-2 道路の整備状況 
9章 学校の設置と学区の変遷 
10章 会社電灯の導入時期の差異と電化事業の問題点 
 10-1 丹後地方での電化過程 
 10-2 木子における会社電灯の導入過程 
 10-3 駒倉での電化事業の経緯 
11章 通婚圏の変遷 
 11-1 木子における通婚圏の推移 
 11-2 駒倉における通婚圏の推移 
12章 経済的な階層構造の比較 
 12-1 木子の耕地所有面積にみる階層構造の変遷 
 12-2 駒倉の耕地所有面積にみる階層構造の変遷 
13章 社会的な階層構造の比較 
 13-1 木子の親方子方制と氏姓構成との関係 
 13-2 駒倉の親方子方制と氏姓構成との関係 
 13-3 木子における区長の選出形態と親方株との関係 
 13-4 駒倉における区長の選出形態と親方株との関係 
14章 生業構造の変遷 
 14-1 水田農業の低劣な生産性 
 14-2 焼畑農業の生産形態の推移 
 14-3 養蚕・桑園開発の展開 
 14-4 常畑の栽培作物の推移 
 14-5 カンラン栽培の導入と撤退の顛末 
 14-6 薪炭生産の経営形態とその変遷 
 14-7 犢取りの導入と展開 
15章 部分廃村化段階までの戸数縮小化の形態 
 15-1 木子の固定型と駒倉の縮小型 
 15-2 第二次世界大戦の終戦以前における戸数の欠落過程 
 15-3 戦時中の徴兵送出戸の階層構造と離村動向との関係 
 15-4 戦後の中学校卒業生の進路の変遷 
 15-5 終戦後の戸数欠落過程 
16章 部分廃村化以降の戸数の欠落過程 
 16-1 部分廃村化から準廃村化までの戸数の欠落形態 
 16-2 木子における準廃村化段階での挙家離村の進行 
 16-3 木子における全面廃村化に至る最終局面での戸数の変遷 
17章 木子での準廃村化以後の地域開発計画の展開 
 17-1 丹後縦貫林道の建設 
 17-2 国営農地開発事業の展開 
 17-3 宮津市営「世屋高原家族旅行村(しおぎり荘)」の設置と閉鎖 
 17-4 京都府立「丹後海と星の見える公園」の開設とその経緯 
結  び

参考文献 
資  料 
索  引 

坂口慶治 著(京都教育大学名誉教授)

坂口慶治(さかぐち けいじ)、昭和12年大阪市生まれ

学歴:
 昭和35年:京都学芸大学卒業
 昭和44年:立命館大学大学院博士課程単位取得満期退学
 昭和62年:理学博士(筑波大学)

職歴:
 昭和35年:京都府立久美浜高等学校教諭(~昭和38年)
 昭和52年:京都教育大学助教授
 昭和62年:京都教育大学教授(~平成13年)
 平成  7年:京都教育大学付属環境教育実践センター長併任(~平成11年)
 平成13年:京都教育大学名誉教授
 平成13年:平安女学院大学教授(~平成28年)
 平成28年:びわこ成蹊スポーツ大学教授(~令和2年)

主な著書:
 1.廃村の研究―山地集落消滅の機構と要因(単著):令和4年(海青社)
 2.日本の農山漁村とその変容(共著):平成1年(大明堂)
 3.日本の地域像(共著):昭和59年(森北出版)
 4.地表空間の組織(共著):昭和56年(古今書院)
 5.町村の広域化と地方自治(共著):昭和55年(古今書院)