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丹後半島の大集落 木子と駒倉はどのように消滅したか
内容紹介「三八豪雪」以降、豪雪による廃村化の問題が社会的な関心を集めたが、廃村の約半数はそれ以前に発生したもので、豪雪は廃村化の流れを後押ししたに過ぎない。2つの典型的山地集落、木子と駒倉の廃村化過程を解明。
書評・紹介記事地理,Sep.2024 地理 69-9 井上明日香氏による書評が掲載されました 主要目次はじめに 1章 廃村の概念 1-1 人類居住史における廃村化の位置づけ 1-2 木子と駒倉における廃村研究とその研究視点 2章 自然環境と集落の盛衰 2-1 多種の岩相からなる地質構成 2-2 細分化された地形面の集合体 2-3 丹後半島の気候と植生 3章 集落の立地形態と廃村化 3-1 山地集落の立地形態 3-2 廃村化の時期 4章 木子と駒倉の立地環境と土地利用形態 4-1 自然環境と集落形態 4-2 集落起源に関する伝承と明治以前における開発の歴史 5章 行政区域の変遷と地域問題の発生 5-1 行政区域の編成 5-2 世屋村の成立による地域格差問題の発生 6章 宗教的・習俗的な特性 6-1 兄弟村的な共通性 6-2 寺の維持管理の形態 7章 自然災害と火災歴 7-1 自然災害の比較 7-2 火災歴の比較 8章 両集落の交通的位置と道路の整備状況 8-1 交通的位置 8-2 道路の整備状況 9章 学校の設置と学区の変遷 10章 会社電灯の導入時期の差異と電化事業の問題点 10-1 丹後地方での電化過程 10-2 木子における会社電灯の導入過程 10-3 駒倉での電化事業の経緯 11章 通婚圏の変遷 11-1 木子における通婚圏の推移 11-2 駒倉における通婚圏の推移 12章 経済的な階層構造の比較 12-1 木子の耕地所有面積にみる階層構造の変遷 12-2 駒倉の耕地所有面積にみる階層構造の変遷 13章 社会的な階層構造の比較 13-1 木子の親方子方制と氏姓構成との関係 13-2 駒倉の親方子方制と氏姓構成との関係 13-3 木子における区長の選出形態と親方株との関係 13-4 駒倉における区長の選出形態と親方株との関係 14章 生業構造の変遷 14-1 水田農業の低劣な生産性 14-2 焼畑農業の生産形態の推移 14-3 養蚕・桑園開発の展開 14-4 常畑の栽培作物の推移 14-5 カンラン栽培の導入と撤退の顛末 14-6 薪炭生産の経営形態とその変遷 14-7 犢取りの導入と展開 15章 部分廃村化段階までの戸数縮小化の形態 15-1 木子の固定型と駒倉の縮小型 15-2 第二次世界大戦の終戦以前における戸数の欠落過程 15-3 戦時中の徴兵送出戸の階層構造と離村動向との関係 15-4 戦後の中学校卒業生の進路の変遷 15-5 終戦後の戸数欠落過程 16章 部分廃村化以降の戸数の欠落過程 16-1 部分廃村化から準廃村化までの戸数の欠落形態 16-2 木子における準廃村化段階での挙家離村の進行 16-3 木子における全面廃村化に至る最終局面での戸数の変遷 17章 木子での準廃村化以後の地域開発計画の展開 17-1 丹後縦貫林道の建設 17-2 国営農地開発事業の展開 17-3 宮津市営「世屋高原家族旅行村(しおぎり荘)」の設置と閉鎖 17-4 京都府立「丹後海と星の見える公園」の開設とその経緯 結 び 参考文献 資 料 索 引 坂口慶治 著(京都教育大学名誉教授)坂口慶治(さかぐち けいじ)、昭和12年大阪市生まれ 学歴: 昭和35年:京都学芸大学卒業 昭和44年:立命館大学大学院博士課程単位取得満期退学 昭和62年:理学博士(筑波大学) 職歴: 昭和35年:京都府立久美浜高等学校教諭(~昭和38年) 昭和52年:京都教育大学助教授 昭和62年:京都教育大学教授(~平成13年) 平成 7年:京都教育大学付属環境教育実践センター長併任(~平成11年) 平成13年:京都教育大学名誉教授 平成13年:平安女学院大学教授(~平成28年) 平成28年:びわこ成蹊スポーツ大学教授(~令和2年) 主な著書: 1.廃村の研究―山地集落消滅の機構と要因(単著):令和4年(海青社) 2.日本の農山漁村とその変容(共著):平成1年(大明堂) 3.日本の地域像(共著):昭和59年(森北出版) 4.地表空間の組織(共著):昭和56年(古今書院) 5.町村の広域化と地方自治(共著):昭和55年(古今書院)
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