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隠された標的
戦時改描図の世界
正誤表
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| 刊行:2023年12月 定価 2,420(本体2,200円+税)円/400g ISBN9784860994099(4860994094)/C3025 |
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刊行:2023年12月
無期限版:2,420(本体2,200円+税)円
1-yearアクセス*:1,210(本体1,100円+税)円
*差額支払いで無期限版へ切替可能
ISBN9784860997496/C3825
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日本の地図史上、負の遺産である戦時改描図は、旧版地形図を研究資料とするとき正しい理解が不可欠である。秘図に指定され、地形図が市販されなかった沖縄県を除く全国から50の地域を選び、その実態に迫る。
序論 本書を読み解くためのいくつかの手がかり
本論 改描図に見る日本の諸地域
1. 北海道標茶町―軍馬補充部
2. 北海道千歳市―「飛行着陸場」から「海軍飛行場」へ
3. 青森県弘前市―陸軍第8師団と諸部隊
4. 岩手県盛岡市―騎兵旅団と工兵大隊
5. 宮城県塩竈市―埠頭への貨物線など
6. 秋田県にかほ市―日本有数だった院内油田
7. 山形県山形市―歩兵連隊と工場
8. 福島県会津若松市と周辺―水力発電所と工場
9. 茨城県阿見町と周辺―予科練の故地
10. 栃木県日光市―多彩な改描対象
11. 群馬県桐生市―線路同士が平面交差?
12. 埼玉県さいたま市―鉄道工場と無電受信所
13. 千葉県習志野市―1万分1図で改描された陸軍部隊
14. 東京都荒川区―大都市周辺部の大規模な改描事例
15. 東京都立川市と周辺―最大規模の改描図
16. 神奈川県横浜市―港湾都市の多様な改描
17. 新潟県新潟市―工場,貨物線,浄水施設
18. 富山県富山市と周辺―立山山麓の水力発電所
19. 石川県金沢市―陸軍第9師団など
20. 福井県敦賀市と同鯖江市―20万分1帝国図の改描
21. 山梨県都留市と周辺―水力発電所と皇族別邸
22. 長野県松本市―歩兵連隊と射撃場
23. 岐阜県各務原市―飛行連隊と飛行場
24. 静岡県三島市―陸軍部隊と鉄道
25. 愛知県半田市―軽微な改描の陰で
26. 三重県四日市市―改描制度開始期の複雑な経過
27. 滋賀県大津市―2つのレーヨン工場
28. 京都府福知山市―歩兵連隊その他
29. 大阪府枚方市―陸軍弾薬庫
30. 大阪府大阪市と周辺―工場,貨物駅その他
31. 兵庫県西宮市―軍用機工場と電車車庫
32. 奈良県吉野町と周辺―山間の水力発電所
33. 和歌山県海南市―製材所と石油貯蔵庫
34. 鳥取県米子市―工場と鉄道施設
35. 島根県浜田市―歩兵連隊と射撃場
36. 岡山県玉野市―造船所,精錬所など
37. 広島県広島市―主要軍事施設の名称削除
38. 山口県山陽小野田市と周辺―民間の火薬工場など
39. 徳島県三好市―祖谷渓の発電所
40. 香川県善通寺市―小門前町に置かれた師団
41. 愛媛県新居浜市―銅山と関連工業
42. 高知県高知市―工場と放送局
43. 福岡県福岡市―石油会社と海軍用炭の積出港
44. 福岡県大牟田市―炭鉱と石炭化学工業
45. 佐賀県佐賀市―小規模陸軍部隊の改描
46. 長崎県諫早市―鉄道沿線の人工地形
47. 熊本県熊本市―陸軍第6師団と諸部隊など
48. 大分県玖珠町―広大な演習場
49. 宮崎県延岡市―企業城下町の工場群
50. 鹿児島県鹿屋市―2つの軍飛行場
コラム 太平洋戦争初期の米軍製日本爆撃用図
本書に掲載した地形図の一覧
地形図記号一覧
総括表:各項目で扱われる主な改描地物
引用・参考文献一覧
山田 誠(やまだ まこと)
1945年札幌市生まれ。1968年京都大学文学部卒。1972年同大学院文学研究科退学。京都大学名誉教授。愛知県立大学講師,大阪教育大学助教授,京都大学助教授(教養部),同教授(総合人間学部,大学院人間・環境学研究科),龍谷大学教授(文学部,特任)等を経て現在に至る。人文地理学会理事,同監事,野外歴史地理学研究会会長等を歴任。専門は都市地理学,歴史地理学。主な著書・論文に,『戦時改描図論考』(単著,海青社,2021年),『アジアの歴史地理3 都市と農地景観』(共編著,朝倉書店,2008年),『シネマ世界めぐり』(監修,ナカニシヤ出版,2009年),「Human Geography in Japan: Its Development and Current Circumstances」(人文地理59巻6号,2007年),「戦前期作成の住宅地図類に関する一考察」(龍谷大学論集480号,2012年)などがある。
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