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草地と気候変動
内容紹介陸域面積の約四分の一を占める草地生態系について、土壌学、草地学、生態学、環境学の研究者が協力し、その生産性、物質循環、生物多様性の基礎と気候変動との相互作用および、草地生産量の維持・向上への対策を述べた。
主要目次第1章 気候変動下における草地 (1) 気候変動の生態系影響と草地の特徴 (2) 気候変動に伴う生産量変化 (3) 気候変動による半自然草地の生物多様性変化 (4) 気候変動に適応あるいは緩和する草地管理 第2章 草地の分布と分類 (1) 世界の草地 (2) 日本の草地 (3) 管理の集約度に応じた草地分類 (4) 寒地型牧草と暖地型牧草 第3章 管理された草地の生産力 (1) 草地の生産力の支配因子(降水量、温度、養分) (2) 草地の持続性(更新を含む) (3) 草地の肥培管理 第4章 草地の物質循環と環境負荷 (1) 家畜と草地の間の栄養元素の循環、炭素の循環 (2) 放牧草地 ― 牛の排泄物と環境負荷 (3) 河川への土砂、栄養元素流出と抑制 (4) 草地が飼養できる家畜頭数 第5章 草地の炭素固定と温室効果ガスの動態 (1) 草地の土壌炭素 (2) 草地のCO2フラックスと炭素収支の特徴 (3) 草地のメタンフラックスの特徴 (4) 草地のN2Oフラックスの特徴 (5) 半自然草地の炭素固定と温室効果ガス動態 対する影響 第6章 草地における生物多様性 (1) 日本の半自然草地の生態学的位置付けと生物多様性の維持機構 (2) 半自然草地の保全 の保全・維持 第7章 気候変動が草地に及ぼす影響の統合評価 (1) 温暖化の寒地型牧草の生産への影響 (2) 寒地型牧草の生育モデル (3) モデルによる適応策の検討 ― 草地管理 ― (4) モデルによる適応策の検討 ― 草種変更 ― 索 引 執筆者紹介編著者: 波多野 隆介 はたの りゅうすけ 1978年北海道大学農学部卒。北海道大学名誉教授、1982年北海道大学農学部助手、1988年同助教授、1995年同教授を経て、現在に至る。土壌物理学会会長、日本土壌肥料学会会長、国際土壌科学連合(IUSS)部門長を歴任。専門は土壌学。主な著書・論文に、『日本の土壌事典』(共編著、朝倉書店、2023年)、『土壌圏と地球温暖化』(共編著、名古屋大学出版会、2005年)などがある。【1(1), 4(1)-1), 4(3)】 森 昭憲 もり あきのり 1993年北海道大学農学部卒。農研機構畜産研究部門グループ長補佐。1993年農林水産省四国農業試験場研究員、2000年同草地試験場研究員等を経て、現在に至る。専門は土壌学。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)議定書補足的方法論の主執筆者等を歴任。主な著書・論文に、『窒素と環境の科学』(共著、朝倉書店、2021年)などがある。【1(4), 5(4)共著】 執筆者: 有田 敬俊 北海道立総合研究機構農業研究本部酪農試験場・研究主幹【3(2)】 内田 義崇 北海道大学大学院農学研究院・准教授【4(2)】 三枝 俊哉 酪農学園大学循環農学類・教授【3(3)】 清水真理子 土木研究所寒地土木研究所・主任研究員【5(2)~(3), 5(4)共著】 小路 敦 農研機構農業環境研究部門・渉外チーム長【1(3), 6】 樽見恵梨奈 元岩手大学農学部・助教【7共著】 築城 幹典 岩手大学名誉教授【7共著】 当真 要 北海道大学大学院農学研究院・教授【5(5)】 中辻 敏朗 北海道立総合研究機構・農業研究本部長【1(2)】 寳示戸雅之 北里大学名誉教授【3(1), 4(1)-2)】 松浦 庄司 農研機構農業環境研究部門・上級研究員【2, 5(1)】 松本 武彦 秋田県立大学生物資源科学部・教授【4(4)】
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