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南インドの景観地誌交錯する伝統と近代
内容紹介フィールドに現れた今日的な事象(景観写真)に映し出された個々の事象を比較検討し、その集合として南インドの全体的な展望(理解)を試みた。そこから自然―人間関係のシステム形成上の本来あるべき姿を考える。
主要目次はしがき
序 1.日本人のインドへの関心 2.インドの変貌 3.本書のねらい 4.景観地誌学の視点 第1章 インドの北と南―南インドの位置づけ― 1.インドの地域区分 2.南インドの地域的多様性 3.独立以降の南インドの地域変容 第2章 南インドを捉える―宗教と河川― 1.はじめに 2.ヒンドゥー教とはどのような宗教か 3.宗教と河川の関係について 4.カーヴェリ川流域の人々の宗教 5.むすび 第3章 南インドのヒンドゥー寺院―その景観と役割― 1.はじめに 2.ヒンドゥー寺院の形態と基本型 3.巨大ヒンドゥー寺院の景観と役割 4.現代の社会変容とヒンドゥー寺院 第4章 南インドにおける近年の社会変化の諸相―カーヴェリ川流域― 1.はじめに―景観の広域的理解に向けて― 2.カーヴェリ川流域の範囲(=行政域) 3.カーヴェリ川流域の自然環境と特徴的景観 4.都市と農村の人口動向 5.1990年代における流域の景観的特徴 6.2010年代の景観変化と課題 第5章 土地利用からみた農業変化の現況―基幹作物の盛衰― 1.はじめに 2.商品作物の栽培景観 3.雑穀栽培景観 4.水稲の耕作景観 第6章 生活様式の伝統と変化の傾向―衣・食・住― 1.はじめに 2.「住」景観 3.「衣」景観 4.「食」景観 5.むすび 第7章 交通の現状と地域変容への胎動―高速道路の整備― 1.はじめに 2.交通史の概略と対象の限定 3.農村の交通と都市の交通 4.高速道路と地域変容への胎動 5.観光産業(ツーリズム)の類型と地域景観 6.まとめ 第8章 コーラム画の伝統と存続―南インドの精神― 1.コーラム(画)とは何か 2.コーラム(画)の具体例 3.特別な時のコーラム(画)―Happy Pongal― 4.コーラム再考 5.むすび 第9章 結語に代えて―東アジアへの教訓― 1.経済と宗教に関する欧米史観 2.近年の経済と宗教(ヒンドゥー教)の関係 3.日本および東アジアへの教訓 あとがき 索 引 執筆者紹介元木 靖 (もとき・やすし) 1944年茨城県生。東北大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学、博士(理学)。埼玉大学(教養部、教養学部、大学院文化科学研究科)、立正大学(経済学部、大学院経済学研究科)にて勤務。現在、埼玉大学名誉教授、立正大学名誉教授。主な著書に『現代日本の水田開発―開発地理学的手法の展開―』(古今書院、1997年)、『食の環境変化―日本社会の農業的課題―』(古今書院、2006年)、『中国変容論―食の基盤と環境―』(海青社、2013年) 、『クリと日本文明』(海青社、2015年) がある。
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