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自然と人を尊重する自然史のすすめ
北東北に分布する群落からのチャレンジ
| 刊行:2018年12月 定価 3,565(本体3,241円+税)円/410g ISBN9784860993412(4860993411)/C3061 |
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刊行:2019年1月
無期限版:3,565(本体3,241円+税)円
1-yearアクセス*:1,782(本体1,620円+税)円
*差額支払いで無期限版へ切替可能
ISBN9784860999964/C3861
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秋田の森林植生の特徴は、ブナとスギにある。秋田を含む北東北の植生の特徴を著者らが長年調査した植生データをもとに明らかにする。さらに「東北の偽高山帯とは何か、秋田のスギの分布と変遷、近年大きく変貌した植生景観」についても言及する。
本書を利用するにあたって
1 秋田の植生研究小史
1.1 明治時代から昭和前期
1.2 昭和中期から現代
2 植物社会学の現状と地方研究者にとっての意義
2.1 植物社会学の方法論的いくつかの問題点
2.2 地方の研究者にとって植生学の今日的意義とすすめ
3 群落分布のバックグラウンド
3.1 日本列島の地理的配置の特異性
3.2 明瞭な東西性を示す東北地方の自然環境
3.3 現在の景観と大きく異なっていた最終氷期最盛期
4 群落の自律的秩序と分布パターン
4.1 群落の構造および組成の自律的秩序
4.2 植生の分布構造
4.3 種の多様性に大きな役割を果たしている植生のモザイクパターン
5 ネットワークとして存在する群団
5.1 生態系Ecosystem は地球上でもっとも巨大なネットワークである
5.2 群団間のネットワークが造りだす植生の空間パターン
5.3 自然植生における種の順位は、対数正規的分布である
5.4 自然植生における群団間のネットワークは、ベキ乗則にしたがった分布である
5.5 群団間ネットワークのさまざまな障害と分断性
5.6 群団間ネットワークの崩壊と植生帯交代のプロセス
5.7 群団間ネットワークのこれからの方向
6 現在の亜高山帯は、どのようなプロセスで形成されたのであろうか
6.1 最終氷期最盛期の植生を探る
6.2 氷河時代のレガシーを探す
6.3 現在の亜高山帯の植生は、相互に類縁関係にあり各系列をたどった群落の到達域である
6.4 東北地方の亜高山帯とは何か
7 秋田の森林植生の特徴は、ブナとスギにある
7.1 落葉広葉樹林は、山地 ― 盆地 ― 沿岸域で異なっている
7.2 スギ群落は、広域にわたり多様な立地に分散分布している
8 歴史的に大きく変貌を遂げた秋田の植生景観
8.1 集落の分布状況は、人為作用の指標である
8.2 自然植生に対してどのような影響を与えてきたのか
8.3 コナラ、ミズナラ二次林の分布と特徴はなにか、またどう形成されたのか
引用・参考文献
索 引
Appendices ― CD-ROM ファイル
Ⅰ これからはじめる研究者のための植生調査法(MS-Word 形式)
Ⅱ 秋田の植生関連引用・参考文献目録(MS-Excel 形式)
Ⅲ 氷期のレガシー種の分布(MS-Word 形式)
Ⅳ 統合群団常在度表 (MS-Excel 形式)
Ⅴ 群団連関表(MS-Excel 形式)
Ⅵ 二次林総合常在度表(MS-Excel 形式)
Ⅶ 秋田の植生体系 暫定(MS-Excel 形式)
越前谷 康(エチゼンヤ ヤスシ)
1939年秋田市生。元秋田県農林部、東北植生研究会主宰
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