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日本文化の源流を探る
| 刊行:2013年11月 定価 6,600(本体6,000円+税)円/923g ISBN9784860992828(4860992822)/C1039 |
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刊行:2017年12月
無期限版:6,600(本体6,000円+税)円
1-yearアクセス*:3,300(本体3,000円+税)円
*差額支払いで無期限版へ切替可能
ISBN9784860999599/C1839
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ヒマラヤから日本にいたるアジアを視野に入れた壮大な農耕文化論。『稲作以前』に始まり、焼畑研究、照葉樹林文化研究から、日本の基層文化研究に至る自身の研究史を振り返る。農耕基層文化の研究一筋に半世紀、佐々木農耕文化論の金字塔。原著論文・著作目録付。
人文地理,第67巻 第4号 2015 野間晴雄先生による書評が掲載されました。
刊行にあたって(須藤健一)
序論 研究の原点と日本民族文化起源論
第一章 『稲作以前』からの出発――研究の原点をふり返る
第一節 『稲作以前』を再考する
第二節 稲作以前の農耕の検証
[補 説] 先史焼畑農耕の検証――考古学による焼畑の痕跡の発見
第二章 戦後の日本民族文化起源論――その回顧と展望
はじめに
第一節 岡正雄と柳田國男の日本文化起源論
第二節 日本文化形成論へのいくつかのアプローチ
第三節 日本文化の源流の比較研究――民博を中心とした学際的研究
第四節 日本人及び日本文化の起源の研究―― 人類学を中心としたプロジェクト
第五節 日本民族文化起源論の課題と展望
第一部 日本農耕文化の形成
第三章 日本農耕文化の源流をさぐる
[解 説]
第一節 日本農耕文化源流論の視点
第二節 日本における畑作農耕の成立をめぐって
第四章 東アジアの基層文化と日本
[解 説]
はじめに
第一節 東アジアにおける自然と文化の配置とその変動
第二節 東アジアの基層文化と日本
第三節 稲作と稲作文化の展開と伝来
第五章 畑作文化と稲作文化――日本農耕文化の基層を作るもの
[解 説]
はじめに
第一節 稲作文化の伝来と展開
第二節 基層文化としての畑作文化
第三節 稲作文化への収斂と畑作文化の伝統
第六章 稲作の始まり
[解 説]
はじめに
第一節 縄文の二つの稲作――畑稲作と水田稲作
第二節 東アジアにおける稲作の起源と展開――長江中・下流域起源とその展開
第三節 稲作の日本列島への伝来――三つの道
第四節 弥生稲作の実像
第五節 日本列島における稲作の展開
第六節 原初的天水田の検証――水田と畑作の間
第二部 農耕文化の三つの大類型
第七章 照葉樹林帯にその文化の特色を探る
[解 説] 照葉樹林文化論をめぐって
第一節 照葉樹林文化とは何か――照葉樹林帯における文化の共通性
第二節 照葉樹林帯の食文化
第三節 雲南紀行・照葉樹林文化のふるさとを行く
第八章 初期の照葉樹林文化論――一九七〇年代の論説
[解 説]
第一節 照葉樹林文化―― その特色と伝来
第二節 稲作文化の形成と照葉樹林文化
第三節 モチ文化の発見
[補 説] 照葉樹林文化とナラ林文化
第九章 ナラ林文化をめぐって
[解 説]
第一節 ナラ林文化――北からの文化を考える
第二節 ナラ林文化考――東北アジアの基層文化の文化生態学
第三節 二つのナラ林帯とその文化史的意義
第十章 根菜農耕文化論の成立と展開――オセアニア・東南アジアの文化史復元への寄与
[解 説] 根栽農耕文化論の成立と展開
はじめに
第一節 根栽農耕文化論の提唱とその意義
第二節 オセアニア農耕の形成――ニア・オセアニアにおける文化の組替え
第三節 東南アジアの根栽農耕文化――その実態と文化層の復元
第四節 根栽農耕文化を構成する要素――文化クラスターの分析から
[補 説] Hack耕と根菜農耕――ヴェルトの農耕起源論批判
第三部 日本の山村文化
第十一章 モンスーンアジアの焼畑農耕民社会における狩猟――『後狩詞記』の背景をめぐる比較民族学
[解 説]
はじめに
第一節 焼畑民社会における狩猟の役割と狩猟法
第二節 獣肉の分配と山の神の加護
第三節 儀礼的共同狩猟とそれに象徴されるもの
第四節 終りにあたって――比較民族学の視点から
(補論) 『後狩詞記』と『遠野物語』および「山人論」をめぐって
第十二章 ヒエ栽培についての二つの覚書
[解 説] ヒエを主作物とする焼畑とヒエ穂の火力乾燥
第一節 ヒエを主作物とする焼畑とその経営技術――白山麓・尾口村の事例を中心に
第二節 ヒエの加熱処理技法とその用具
第十三章 山民の生業と生活・その生態学的素描――白山麓と秋山郷
[解 説]
はじめに
第一節 白山麓における出作りと山民
第二節 山民とその生業――資源の開発・利用の多様性
第三節 山民の生活文化の特性――非稲作文化の視座から
文 献
佐々木高明著作目録
初出一覧
あとがき(寺阪昭信)
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