離島研究 II

は じ め に

I  島嶼の特性と移動と結びつき
１章　島嶼住民の最寄りの中心都市での滞在可能時間（宮内久光／琉球大学）
　I   はじめに
　II  最寄りの中心都市での滞在可能時間
　III 中心都市での滞在可能時間を規定する要因分析
　IV  おわりに―滞在可能時間延長の方策―
２章　奄美大島における住民の居住地移動―誘発要因と空間の変容― 
　　（須山　聡／駒澤大学・鄭　美愛／筑波大学）
　I   はじめに
　II  大棚郷友会会員の諸属性
　III 出村形態と出村理由
　IV  名瀬転入と都市内移動
　V   居住地移動パターンの検出
　VI  おわりに―移動の誘発要因と空間変化―
３章　沖縄県・浜比嘉島の架橋効果について
     （宮内久光／琉球大学・下里　潤／沖縄タイムス）
　I   はじめに
　II  浜比嘉島の概要
　III 戦後の浜比嘉島の人口・世帯数の変化と産業構造
　IV  架橋後の転入世帯の存在形態
　V   おわりに―架橋効果の集落間差異―
４章　八重山諸島における遠距離通耕（浮田典良／京都大学名誉教授）
　I   はじめに
　II  遠距離通耕の発生要因
　III 船による西表島への通耕
　IV  陸路による石垣島での通耕

II  島嶼の産業構造とその展開
５章　大東諸島の開拓とプランテーション経営（平岡昭利／下関市立大学）
　I   はじめに
　II  探検から開拓へ
　III 独占資本の進出とプランテーション化の進展
　IV  社会構造と植民地経営―会社時代―
　V   自治制の確立と土地所有権問題
　IV  むすび
６章　香川県・粟島における基盤産業の変容 ―海運業から養殖業へ― 
     （河原典史／立命館大学）
　I   はじめに
　II  近世における粟島の海運業
　III 近代における粟島の海運業
　IV  養殖業の導入
　V   おわりに
７章　壱岐・長島の漁業の持続性と漁業者の集団的機能 
     （山内昌和／国立社会保障・人口問題研究所）
　I   はじめに
　II  漁業をとりまく状況変化と長島の概要
　III 高度経済成長期における漁業専業化の過程
　IV  1980 年代以降の漁業経営
　V   漁業の持続性を支えた要因
　VI  おわりに
８章　五島列島・福江島における近年の小売業と消費者購買行動の変化 
     （宮澤　仁／東北大学大学院）
　I   はじめに
　II  五島列島・福江島の概要
　III 福江島における近年の小売業の変化
　IV  岐宿町における消費者購買行動
　V   おわりに

?  島嶼の集落と生活行動
９章　八重山諸島・小浜島の集落立地と生活様式 （大城直樹／神戸大学）
　I   はじめに
　II  集落環境の生態的背景
　III 社会的事象の構造的水平性
　IV  農耕儀礼と集落空間
　V   おわりに
10章　竹富島における町並み保存運動―赤瓦は何を語るか―
　　　（福田珠己／大阪府立大学）
　I   はじめに
　II  伝統の再生
　III 赤瓦の町並み
　IV  創られた赤瓦の伝統
　V   おわりに
11章　宮古諸島・伊良部島におけるアワ栽培の存続と地域社会 
      （賀納章雄／吹田市立博物館）
　I   はじめに
　II  調査地の概況
　III アワの栽培状況
　IV  アービューイとアワ
　V   アワ栽培存続の背景
　VI  竹富島のアワ栽培との比較
　VII おわりに―文化的景観としてのアワ栽培―
12章　山形県・飛島の人口減少と住民の生活行動の変容 （山田浩久／山形大学）
　I   はじめに
　II  飛島の概況
　III 人口減少の実態
　IV  住民の生活行動の変容
　V   別宅の利用と離島との関係
　VI  おわりに

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